高林 則明/著 -- 行路社 -- 2023.2 --

所蔵

所蔵は 1 件です。

所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階C 一般図書 /960.2/5024/2023 7116681330 配架図 Digital BookShelf
2023/06/23 可能 利用可   0
Eメールによる郵送複写申込みは、「東京都在住」の登録利用者の方が対象です。

資料詳細 閉じる

ISBN 4-87534-457-5
ISBN13桁 978-4-87534-457-5
タイトル 文学とラテンアメリカの風土
タイトルカナ ブンガク ト ラテン アメリカ ノ フウド
タイトル関連情報 交錯する人と社会
タイトル関連情報読み コウサク スル ヒト ト シャカイ
著者名 高林 則明 /著
著者名典拠番号

110001935290000

出版地 大津
出版者 行路社
出版者カナ コウロシャ
出版年 2023.2
ページ数 532p
大きさ 22cm
価格 ¥4500
内容紹介 「闇の祈禱」にみる歪められた母性と孤独、ペルー山岳地方の現実を描く「巣のない小鳥たち」など、ラテンアメリカのスペイン語圏の国々の、主に現代の小説作品について発表した論考をまとめる。コラム、作品紹介も収録する。
書誌・年譜・年表 文献:p498~524
一般件名 ラテン アメリカ文学
一般件名カナ ラテン アメリカ ブンガク
一般件名典拠番号

510264100000000

分類:都立NDC10版 960.29
資料情報1 『文学とラテンアメリカの風土 交錯する人と社会』 高林 則明/著  行路社 2023.2(所蔵館:中央  請求記号:/960.2/5024/2023  資料コード:7116681330)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154138680

目次 閉じる

第一章 ラテンアメリカ文学と<魔術的リアリズム>
  一 はじめに
  二 これまでの経緯
  三 二つの大きな解釈の流れ
  四 幻想小説との異同をめぐって
  五 <魔術的リアリズム>理解の鍵となる四つの小説の読解
  六 結びにかえて
  追記
第二章 アグスティン・ヤニェス『嵐がやってくる』
  一 ヤニェスとメキシコ現代小説
  二 教会の権威と因習的なモラル
  三 潤いのない硬直した生活
  四 作中人物にみる内からの破綻-女たちの葛藤
  五 結びにかえて-転換期の地方社会
第三章 カステリャーノスとアルゲーダスにみる語りの視点の問題
  一 はじめに
  二 カステリャーノス『バルン・カナン』について
  三 アルゲーダス『深い川』について
第四章 カステリャーノスにみる女性と家族
  一 はじめに-先住民インディオと文学におけるイメージ
  二 ロサリオ・カステリャーノスとその小説世界
  三 『バルン・カナン』の作品世界
  四 『闇の祈禱』の作品世界
  五 結びにかえて
第五章 カステリャーノス『闇の祈禱』にみる<歪められた母性>と<孤独>
  一 はじめに
  二 カタリーナ・ディアス・プイルハーの行動の軌跡
  三 カタリーナにみる<孤独>と<挫折した母性>
  四 結びにかえて
  追記 ピネダの描く<幼児の磔刑殺害事件>
第六章 ロサリオ・カステリャーノス
  一 大農園主の娘として
  二 弟の死と罪の意識
  三 首府での生活と父母の死
  四 論文「女性文化について」
  五 チアパスとの再会
  六 結婚と息子ガブリエルの誕生
  七 <母性>の探求-長編『闇の祈禱』の世界
  八 夫婦生活の危機と新たな<生>の模索
第七章 アストゥリアスとルルフォにみる<新たな現実>
  一 はじめに
  二 『トウモロコシの人間たち』の場合
  三 <日常的>現実をつつみこむ<新たな現実>の存在
  四 『ペドロ・パラモ』の場合
  五 <死>と<非生>がおりなす作品内<現実>
  追記
第八章 アンヘル・F・ロハス『ヤンガナの大移動』
  一 エクアドル<一九三〇年世代文学>とアンヘル・F・ロハス
  二 作品の構成と内容
  三 共有地の強奪とコミュニティの崩壊
  四 作品にみる事件の展開
  五 作品の特徴と性格
  六 結びにかえて-作品評価をめぐって
第九章 ハコメ『鷺はなぜ飛び去ってしまったか』
  一 インディヘニスモ小説の現在
  二 ハコメの拓いた地平
  三 疎外と孤立-インディオ知識人の苦悩
  四 インディオの社会進出とかたくなな蔑視
  五 インディオとしての存在確認のゆくえ
第一〇章 ヤネス=コシーオの小説世界
  一 エクアドル文学とヤネス=コシーオ
  二 <開かれた>世界を求めるブルーナ
  三 葛藤から自立へ-<化粧品>販売員マリアの場合
  四 <物質文明>批判と<愛>の思想
  五 自国の歴史への洞察と批判-女性と教会と政治
  六 カリカチュアによる<売春制度>批判
  七 結びにかえて
第一一章 バルデロマールと追憶のピスコ生活情景
  一 はじめに
  二 バルデロマールと短編作品
  三 少年の眼がとらえた民衆の生活と哀感
第一二章 マット=デ=トゥルネール『巣のない小鳥たち』
  一 はじめに
  二 作家クロリンダ・マット=デ=トゥルネール
  三 用語をめぐる混乱と文学史上のマットの位置-<インディアニスモ小説>と<インディヘニスモ小説>
  四 『巣のない小鳥たち』について
第一三章 ペルーのインディヘニスモ小説にみる<一つの形式>の完結
  一 はじめに
  二 インディヘニスモ小説の性格
  三 インディヘニスモ小説の<一つの枠組み>の定式化
  四 『タングステン』について
  五 『世界は広く無縁なもの』について
  六 『すべての血』について
第一四章 アルゲーダス<初期短編集>の世界
  一 はじめに
  二 アルゲーダスの短編作品について
  三 短編集『水・生徒たち・少年の恋』の世界
第一五章 短編にみるホセ=マリア・アルゲーダス(一)
  一 アルゲーダスと作品「少年の恋」
  二 作品のあらすじ
  三 アンビバレントな<私=エルネスト>
  四 憐憫と反発-クトゥとエルネストの関係
  五 エルネストにおける<自己>の発見
  六 郷愁につつまれた谷間の生活と少年時代
  七 作品にみる人間関係
  追記 <ビセカの農園>とアルゲーダスの家族関係
第一六章 短編にみるホセ=マリア・アルゲーダス(二)
  一 アルゲーダスと作品「カイタナおばさん」
  二 作品のあらすじ
  三 問題の所在
  四 <カイタナおばさん>との出会いと別れ
  五 ドニャ・カイタナにみる<信仰>と<母性>
  六 <母性愛>の象徴としてのドニャ・カイタナ
  追記 <カイタナ>のイメージとアルゲーダスの出自をめぐる論評
第一七章 アルゲーダス『すべての血』の評価をめぐるノート
  一 はじめに
  二 アルゲーダスの創作姿勢について
  三 ペルー学研究所での公開討論会
  四 社会学者たちの批判とその意図
  五 アンリ・ファーヴルによる批判
  六 ブラボ・ブレサニの批判
  七 アニバル・キハーノの批判
  八 アルゲーダスと詩篇「学者先生への呼びかけ」
  追記 <インディヘニスモ>をめぐるさまざまな見方
第一八章 サバレタ『人生見習い』
  一 カルロス=エドゥアルド・サバレタと<一九五〇年の世代>
  二 『インガル家の人々』から『人生見習い』への発展
  三 『人生見習い』にみる都会と地方、コスタとシエラの対照
  四 <チョーロ>青年の生活と意識の推移
  五 揺れ動く政治・社会情勢と学生運動
  六 マティルデに課せられた人生の試練と愛への目覚め
  七 エドゥガルドの自己確立と意識の変化
  八 ある青春の軌跡-結びにかえて
第一九章 ラウラ・リエスコ『ヒメーナの旅立ち』
  一 ラオロヤの町とラウラ・リエスコ
  二 作品の構成とあらすじ
  三 少女に寄り添う<語りの視点>
  四 貧しきものや弱者に寄せる眼差し
  五 のぞきみた大人の世界
  六 ペルー社会の現実-コスタとシエラ
  七 家族の歴史とインディオの運命-<他者>としての自己
  追記
第二〇章 ヘスス・ラーラ『スルミ』にみるワスカルの成長
  一 ボリビア現代史の転換点-<チャコ戦争>とヘスス・ラーラ
  二 ウクレーニャ<農民組合>の誕生
  三 作品『スルミ』のあらすじ
  四 <農地改革>三部作について
  五 <インディオ>とは誰(何)なのか?-変化する人間像
  六 ラモン夫婦と息子ワスカルの成長