小林 和夫/著 -- 春風社 -- 2023.2 --

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中央 3階A 一般図書 /224.2/5009/2023 7116604644 配架図 Digital BookShelf
2023/06/02 可能 利用可   0
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ISBN 4-86110-824-2
ISBN13桁 978-4-86110-824-2
タイトル 「伝統」が制度化されるとき
タイトルカナ デントウ ガ セイドカ サレル トキ
タイトル関連情報 日本占領期ジャワにおける隣組
タイトル関連情報読み ニホン センリョウキ ジャワ ニ オケル トナリグミ
著者名 小林 和夫 /著
著者名典拠番号

110004963120000

出版地 横浜
出版者 春風社
出版者カナ シュンプウシャ
出版年 2023.2
ページ数 412,22p
大きさ 22cm
価格 ¥5000
内容紹介 日本の隣組制度が、日本占領期ジャワでなぜ・どのようにして導入され、独立後いかに展開したのか。導入にあたって、ジャワ軍政当局は隣組の何を強調したのだろうか。ゴトン・ロヨンという「伝統」に着目し考察する。
書誌・年譜・年表 文献:p391~409 年表:巻末p7~10
一般件名 インドネシア-歴史 , ジャワ島 , 隣組
一般件名カナ インドネシア-レキシ,ジャワトウ,トナリグミ
一般件名典拠番号

520008910260000 , 520057000000000 , 511791300000000

分類:都立NDC10版 224.2
資料情報1 『「伝統」が制度化されるとき 日本占領期ジャワにおける隣組』 小林 和夫/著  春風社 2023.2(所蔵館:中央  請求記号:/224.2/5009/2023  資料コード:7116604644)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154142494

目次 閉じる

  一 海を渡った隣組
  二 「伝統」の権力性と了解性
  三 「伝統」とコミュニティの親和性
  四 インドネシアにおける「伝統」-ゴトン・ロヨン
  五 仮説「伝統の制度化」
  六 隣組制度の導入背景
  七 本書の構成
第一章 「伝統」との邂逅-旧慣制度調査委員会
  はじめに
  一 旧慣制度調査委員会の設置
  二 ゴトン・ロヨンという「伝統」の教示
  三 ゴトン・ロヨンとの邂逅の意義
  四 軍政当局のジャワの社会・民情に関する知識の補完
  おわりに
第二章 「伝統」の端緒-ロンダ(夜警)制度の警防団への編入
  はじめに
  一 ゴトン・ロヨンの実践の「場」としてのデサ
  二 農村実態調査にみるゴトン・ロヨンの制度化へのまなざし
  三 ゴトン・ロヨンとしてのロンダ制度
  四 警防団の結成とロンダ制度の編入
  五 隣組制度導入に対する警防団設立の意義
  おわりに
第三章 「伝統」の萌芽-隣組制度の段階的導入
  はじめに
  一 日本占領期前におけるバンドゥン県の隣保制度
  二 バンドゥン市の隣組
  三 その他の都市・地域の隣組
  おわりに
第四章 「伝統」の展開-隣組制度のジャワ全土への導入
  はじめに
  一 第一回中央参議院の答申
  二 第一回渡日視察団と隣組「体験」-ジャーナリスト パラダ・ハラハップが見た日本の隣組
  三 「ゴトン・ロヨン」言説の前景化-詩人サヌシ・パネが志向したインドネシア文化のオーセンティシティ
  四 「隣保組織整備要綱」と「ゴトン・ロヨンの制度化」の意図
  五 日本とジャワにみる隣組制度導入の文脈
  おわりに
第五章 「伝統」の弁証法-隣組の機能「権力の機制」と「住民の互酬」
  はじめに
  一 隣組制度の目的と組織構成
  二 隣組の機能-「権力の機制」
  三 隣組の機能-「住民の互酬」
  おわりに
第六章 「伝統」の鼓吹-隣組制度の推進政策
  はじめに
  一 隣組長・字長・指導員に対する研修・講習
  二 隣組常会・字常会の議題提示
  三 模範隣組の例示
  四 日本人の隣組参加の奨励
  五 インドネシア人によるゴトン・ロヨンの鼓吹と内面化
  六 隣組制度の浸透
  おわりに
第七章 「伝統」の視聴-隣組制度の宣伝政策
  はじめに
  一 ジャワにおける「視聴覚メディアの産業化と社会化」
  二 ジャワ島上陸と宜伝班
  三 「うたを歌う木」の出現-娯楽と「音の風景」の誕生
  四 ジャワ・バリー宣伝部隊の結成と巡回映画
  五 紙芝居「調和は平穏をもたらす」
  六 コメディー劇「特別組長」(Kumityoo Istimewa)
  七 映画「隣組」
  おわりに
第八章 「伝統」の貫徹-隣組とジャワ奉公会
  はじめに
  一 ジャワ奉公会の設立背景
  二 ジャワ奉公会の設立経緯
  三 ジャワ奉公会の設立
  四 ジャワ奉公会と隣組の構想・活動の連動性
  おわりに
第九章 「伝統」の再発見-スカルノによる「伝統」の概念化・鼓吹とジャワ軍政
  はじめに
  一 スカルノのゴトン・ロヨン概念化の端緒
  二 組織化されたマルハエンとの邂逅-隣組へのまなざし
  三 スカルノのデサへの視線と「民衆総力結集運動」の意図せざる結果
  四 ジャワ軍政による「伝統」の教示と「伝統」への回帰の唱道
  五 ゴトン・ロヨンの鼓吹-「指導される民主主義」と「伝統」の変容
  六 スディロ・ジャカルタ市長による「ゴトン・ロヨンの制度化」とRT/RKの設置
  おわりに
終章 「伝統の制度化」の今日的文脈
  一 本書のまとめ
  二 スハルト新秩序体制における「伝統の制度化」
  三 「伝統」を実践する「場」-クロポトキン『相互扶助論』との接合