資料詳細

目次

はじめに ライシテVSイスラームの二項対立を超えて

  1.問題意識と研究目的

  2.研究手法と分析視角

  3.調査バイアスと筆者の立場性

  4.本書の構成

第一部 理論的枠組みと背景

第一章 問い直されるライシテの普遍主義

  1.フランスにおけるライシテの変遷

  2.多元的社会の出現と普遍主義の問い直し

  3.ライシテの多面的な理解へ

第二章 ヨーロッパのムスリムをめぐる地理的想像力

  1.「内なる他者」としての「ムスリム」

  2.「イスラーム化」の神話と場所の政治

  3.「場所」の動態的な理解へ

第三章 フランスにおけるムスリムの現状

  1.フランスのムスリムとは誰か

  2.「イスラーム問題」構築の経緯

  3.ムスリムの排除と包摂

第四章 コンコルダ体制とストラスブールのムスリム

  1.アルザス=モゼル地方法

  2.調査地ストラスブールの概要

  3.ストラスブールにおけるムスリムとライシテ

第二部 事例研究と考察

第五章 ストラスブールの大モスクの建設

  1.フランスにおけるモスク建設をめぐる状況

  2.ストラスブールの大モスクの概要

  3.モスクをめぐる交渉と場所の政治

  4.モスクの公共性と代表性

第六章 ストラスブールのムスリム公共墓地の建設

  1.フランスにおけるムスリムの埋葬問題

  2.ストラスブールのムスリム公共墓地の概要

  3.差異の可視化と「ムスリム」カテゴリーの強化

第七章 宗教間対話の取り組み

  1.ストラスブールにおける宗教間対話の概要

  2.取り組みの事例

  3.宗教間対話と公共性

  4.宗教間対話におけるムスリム

第八章 「辺境の街」からの示唆

  1.「ストラスブール・モデル」のライシテ

  2.「場所」の変容を受け入れる

  3.「承認のライシテ」の要件

結び ストラスブールの実践が問いかけるもの

  1.本書の成果と考察

  2.本書の限界と今後の課題

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