笹生 美貴子/[著] -- 文学通信 -- 2023.3 --

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中央 3階C 一般図書 /913.36/5552/2023 7116681509 配架図 Digital BookShelf
2023/06/23 可能 利用可   0

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ISBN 4-909658-99-9
ISBN13桁 978-4-909658-99-9
タイトル 源氏物語夢見論
タイトルカナ ゲンジ モノガタリ ユメミロン
著者名 笹生 美貴子 /[著]
著者名典拠番号

110004709250000

出版地 東京
出版者 文学通信
出版者カナ ブンガク ツウシン
出版年 2023.3
ページ数 503p
大きさ 22cm
価格 ¥7000
内容紹介 人は何故、夢を見るのか。「源氏物語」の登場人物の中で夢を見る者、夢を見られない者の性別や立場、夢に現れる者・動物・情景などに着目して分析。夢の不思議を多様な視点から解き明かし、魅力的な論を展開する。
個人件名 紫式部
個人件名カナ ムラサキシキブ
個人件名典拠番号 110000981830000
一般件名 源氏物語 ,
一般件名カナ ゲンジ モノガタリ,ユメ
一般件名典拠番号

530155700000000 , 511411400000000

分類:都立NDC10版 913.36
資料情報1 『源氏物語夢見論』 笹生 美貴子/[著]  文学通信 2023.3(所蔵館:中央  請求記号:/913.36/5552/2023  資料コード:7116681509)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154151899

目次 閉じる

序章-『源氏物語』の夢から何がわかるのか-
本論に入る前に
第Ⅰ部 明石一族における夢の役割(1)-子出生の夢・夢実現の共同体意識の織りなす力学-
第一章 『源氏物語』を中心とした仮名文学における夢主の設定-子出生に関する夢を見る者達-
  はじめに
  一 父・母・第三者が見る子出生に関する夢の特徴
  二 『源氏物語』での源氏と明石入道の見た夢-包括される夢-
  三 源氏と柏木の見た夢-密通による因果応報譚と猫の夢-
  四 父が子出生に関する夢を見る意義
  五 『源氏物語』での女性が見る夢の特徴
  おわりに
第二章 「明石」巻における夢-その構造を考える-
  はじめに
  一 朱雀帝の夢について
  二 兄弟姉妹間での勝敗の物語について-夢・遊戯を中心に-
  三 「明石」巻の夢における『うつほ物語』投影の可能性
  四 語られない夢物語という方法-生成される夢の重み-
  おわりに
第三章 源氏物語「明石一族」の意志-『古今和歌集』一〇〇三番歌引用を起点として-
  はじめに
  一 明石入道の夢語りについて
  二 十八年が二度記される意味
  三 「老の波の皺のぶばかりに」に見る『古今和歌集』引用と変奏
  四 予言に見られる「御子三人」と明石姫君-明石一族の運命を切り拓く明石尼君-
  おわりに
第四章 明石一族を取り巻く夢-“夢実現の共同体”の視座から-
  はじめに
  一 平安貴族社会における夢の共有意識
  二 明石一族を取り巻く複数の夢
  三 源氏と朱雀帝の夢-共通する故桐壺院出現の意味-
  おわりに
第五章 平安後期物語の夢に込められた『源氏物語』批評の意識
  はじめに
  一 『源氏物語』明石一族を取り巻く夢の場合-同種の夢を描く意味-
  二 『狭衣物語』の場合-夢の非共有そして軌道修正を描く意味-
  三 『浜松中納言物語』の場合-二度描かれる秦の親王の夢の意味-
  おわりに
第Ⅱ部 明石一族における夢の役割(2)-明石一族の夢を別角度から捉える-
第一章 書かれざる秘史-明石入道と<琴>と<夢>-
  はじめに
  一 琴と王権-古代中国と古代日本における琴-
  二 『源氏物語』の琴-『うつほ物語』との関連性について-
  三 明石物語に見られる<琴>と<夢>
  おわりに
第二章 『源氏物語』と<琴>-明石入道の場合-
  はじめに
  一 琴の特性-和漢比較の視点から-
  二 明石一族の栄達と楽器の関係-琵琶・琴-
  三 明石入道との別れ-「琴」と「琵琶」が両方描かれる意味について-
  おわりに
第三章 平安期物語文学における<琴>と<夢>
  はじめに
  一 『琴操』と平安期物語の関係-『源氏物語』を中心に-
  二 『源氏物語』須磨退居の場面と『琴操』「周金縢」
  三 『うつほ物語』俊蔭一族と『源氏物語』明石一族-<琴>と<夢>の奇瑞の連携-
  四 平安後期物語文学での琴と夢-奇瑞の希薄化-
  おわりに
補論 蛍兵部卿宮と明石入道覚書-六条院世界を支える者たち-
  はじめに
  一 『源氏物語』における兵部卿宮
  二 移りゆく役割
  三 源氏の栄華を支える者達-蛍宮と明石入道-
  おわりに
第Ⅲ部 周辺人物に関わる夢-物語を紡ぎ出す仕組み-
第一章 『源氏物語』に見られる<呉竹>-夕顔・玉鬘母子物語の伏線機能-
  はじめに
  一 <呉竹>について
  二 玉鬘母子を表象する<呉竹>の描写
  三 <竹>の負性そして<夢>の介入-『大和物語』(一四七段「生田川」)・『蜻蛉日記』を媒介に-
  おわりに
第二章 鬚黒北の方と紫上-葛藤する<前妻>たち-
  はじめに
  一 繰り返される<前妻・後妻>の問題-鬚黒北の方の母を起点として-
  二 「真木柱」・「若菜上」巻における類似構造
  三 玉鬘と女三の宮を取り巻く五人の求婚者について-『竹取物語』前妻大伴御行の大納言北の方と鬚黒北の方・紫上との連関-
  四 鬚黒北の方と紫上の嫉妬-『大和物語』「沖つ白波」の世界が形成するもの-
  五 鬚黒北の方の<灰>と紫上の<夢>について-物の怪化と葛藤する前妻たち-
  六 「御法」巻の問題-救済されゆく紫上の視点から-
  おわりに
第三章 隠蔽されゆく柏木の個的情念-二つの<夢>を手がかりとして-
  はじめに
  一 死を志向する柏木-家意識/個的情念という二面性
  二 柏木物語に見られる夢の解釈
  三 隠蔽されゆく柏木の「個的情念」-残された者達の思惑-
  おわりに
第四章 <夢>が見られない大君-宇治十帖の父・娘を導くもの-
  はじめに
  一 「竹河」巻での桜描写
  二 八の宮の遺言-解釈の差異を生み出すもの-
  三 亡八の宮の現れる夢について
  おわりに
第五章 「浮舟物語」における母-菟原処女伝説より生成される母の救済-
  はじめに
  一 高橋連虫麻呂歌菟原処女伝説
  二 浮舟物語における父・母・娘
  三 処女塚伝説と「浮舟物語」-母を問う-
  おわりに
補論 『源氏物語』における副詞「ゆめ(夢)」の一解釈-忍ぶ恋の世界観を形成するもの-
  はじめに
  一 『源氏物語』本文に見られる「ゆめ(夢)」表記について-平仮名・漢字別記の意味-
  二 副詞「ゆめ」関係の文法整理
  三 和歌における副詞「ゆめ」と名詞「夢」-言葉の連関により生成される世界観-
  四 副詞「ゆめ」の一解釈-忍ぶ恋の世界観を形成するもの-
  五 秘密漏洩の空間としての「ゆめ」
  おわりに
第Ⅳ部 翻訳文学がもたらす新たな「夢」解釈-中国語訳を例として-
第一章 『源氏物語』の翻訳により拓かれる世界-中国語訳『源氏物語』「夢」の描写方法を中心に-
  はじめに-翻訳作品により見出せる新たな読みの可能性-
  一 中国語訳『源氏物語』の現状
  二 豊子愷訳『源氏物語』について-参考とした各訳本・注釈等の整理-
  三 豊子愷訳『源氏物語』の世界と原典『源氏物語』との比較
  おわりに
第二章 豊子愷訳『源氏物語』における明石像-翻訳書の可能性を探る-
  はじめに
  一 豊子愷訳『源氏物語』について-参考テキストを中心に-
  二 明石一族を取り巻く夢
  おわりに
終章-物語の夢からわかること-