諸富 徹/著 -- 筑摩書房 -- 2024.5 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
多摩 青少年エリア 青少年図書 /345.0/5165/2024 7117956697 配架図 Digital BookShelf
2024/06/07 可能 利用可   0

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ISBN 4-480-68484-4
ISBN13桁 978-4-480-68484-4
タイトル 税という社会の仕組み
タイトルカナ ゼイ ト イウ シャカイ ノ シクミ
著者名 諸富 徹 /著
著者名典拠番号

110003345020000

出版地 東京
出版者 筑摩書房
出版者カナ チクマ ショボウ
出版年 2024.5
ページ数 248p
大きさ 18cm
シリーズ名 ちくまプリマー新書
シリーズ名のルビ等 チクマ プリマー シンショ
シリーズ番号 456
シリーズ番号読み 456
価格 ¥900
内容紹介 なぜ税を納めたくないのだろうか? 税は使途を選択し、払うことができるもの。税制の歴史、問題点や展望を見つめ、民主主義を実現するための税という仕組みを考える。
学習件名 税,世界恐慌,ニュー・ディール,多国籍企業
学習件名カナ ゼイ,セカイ/キョウコウ,ニュー/ディール,タコクセキ/キギョウ
一般件名 租税
一般件名カナ ソゼイ
一般件名典拠番号

511104800000000

分類:都立NDC10版 345
資料情報1 『税という社会の仕組み』(ちくまプリマー新書 456) 諸富 徹/著  筑摩書房 2024.5(所蔵館:多摩  請求記号:/345.0/5165/2024  資料コード:7117956697)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154608357

目次 閉じる

はしがき
第1章 私たちはなぜ税金を納めるのか
  1 税とは何か
  税を払いたくない思いはどこからくるのか/税は選べるもの/行き過ぎた株主主権
  2 税は「近代」の産物-私たちに課税する権力(国家)は、どのようにして正当化されるのか
  市民が国家を「制作」した/変化する国家の役割/「家産国家」から「租税国家」へ
  3 税は誰が集め、誰が払うのか、払わなかったらどうなるのか
  4 税は義務か権利か-民主主義と税制
  5 税の哲学-公平性とは何か
  税金の根拠は何か-「応益説」と「応能説」-/税の公平性
  6 国家と経済-結節点としての税
第2章 税制の歴史的発展
  1 近代は税金から始まった-市民革命期のイギリス
  所得税は「税制の王様」/革命期前後のイギリスの税金/内国消費税の問題点/外形標準課税の失敗と所得税の誕生/申告納税制の失敗/アダム・スミスの国家論と税金
  2 国家にとって税金とは何か-19世紀ドイツの財政学
  国家と市民は一心同体/有機体としての国家/スミスの「自然的秩序」/「社会改良」と税金/経済活動の動機は一つではない/「社会政策」としての税金/ドイツ財政学と近代日本
  3 公平課税を求めて-19・20世紀アメリカの所得税
  戦費調達のため所得税を導入/人民党とヘンリー・ジョージの土地単一課税/二大政党の激突と「下から」の税制改革/所得税をめぐる複雑なる闘い/憲法改正と所得税恒久化に向けて
  4 大恐慌の後で-ニューディール税制の挑戦
  世界大恐慌はなぜ起こったか/史上最強の政策課税
第3章 日本の税制の発展史
  1 前近代の税制
  公地公民原則による班田収授法/国家危機を背景に集権体制がつくられた/封建制の誕生/封建社会におけるさまざまな税/収入源が多様化した室町時代/太閤検地で応能課税に近づく/江戸時代は年貢が主要財源に/百姓一揆頻発の背景は?/先駆的な改革者・田沼意次/天保の改革の失敗
  2 明治維新で税の仕組みはどう変わったか
  地租改正/所得税・法人税の導入
  3 西洋の制度を輸入し、日本社会に定着させるプロセスとしての税制
  4 「上からの税制」の副作用
  育たなかった「自発的納税倫理」/納税は「名誉」?/下から勝ち取っていく経験の不在
  5 戦間期における「現代税制」の確立
  1940年に所得税が近代化/戦後まで続いた「1940年体制」/日本における社会政策課税の始まり
第4章 これからの世界と税金
  1 「経済のグローバル化」という難題-国境を越えられない課税権力
  環境税は新たな社会政策課税/国境を越えつつある課税権力
  2 不平等化する税負担
  所得税のフラット化で所得の再分配機能が弱まった/資産の海外流出の実態/二元的所得税と「1億円の壁」/法人税率の引き下げ競争「タックス・コンペティション」/進む逆進性
  3 多国籍企業と租税回避
  租税回避のメカニズム/価格の妥当性をチェックする移転価格税制/租税回避の規模はどれほどか
  4 課税権力のグローバル化/グローバル・タックスの導入
  税収ロスの解決策を求めて-OECDのBEPSプロジェクト-/時代遅れのルールを見直す/新たな国際課税ルール/デジタル課税の課税権はどう配分されるか/グローバル化税制に対するインパクト/ネットワーク型課税権力の誕生/画期的なグローバル・タックスの誕生
  5 21世紀最大の社会問題としての地球温暖化とカーボンプライシング
第5章 税金を私たちの手に取り戻す
  1 主権者は財政支出をどのようにコントロールするのか
  近代国家を生み出した納税者の反乱/投票で税のあり方を選択するアメリカ/日本でも消費税が政権を揺るがした/開いていく歳入と歳出のギャップ
  2 税は権力者による苛斂誅求の手段ではない-納税者主権の視点から考える
  国家予算は「社会的価値」の反映のプロセス/社会的価値をどう選択していくか/1990年代、日本でも「財政民主主義」の制度的基盤が実現/官僚主導から政治主導へ/公共財と税負担を民主主義的プロセスで選ぶ
  3 税制の発展史
  時代とともに税金は変化する/何が税制を変えていくのか
  4 政府支出とその効果/影響に関する情報とその開示の重要性
  どうすれば税の使い道を選択できるのか/アメリカの仕組み-費用便益分析の義務づけと議会調査局の役割/EUの仕組み/支出に対する事後チェック・評価機関の重要性/アメリカの自治体レベルでの取り組み
  5 「自由落下法則」-放っておくと格差は広がる