辻 和良/著 -- 武蔵野書院 -- 2024.8 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
中央 3階C 一般図書 /913.39/5037/2024 7118315874 配架図 Digital BookShelf
2024/09/20 可能 利用可   0

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ISBN 4-8386-0796-9
ISBN13桁 978-4-8386-0796-9
タイトル 歴史物語が物語であること
タイトルカナ レキシ モノガタリ ガ モノガタリ デ アル コト
著者名 辻 和良 /著
著者名典拠番号

110004323000000

出版地 東京
出版者 武蔵野書院
出版者カナ ムサシノ ショイン
出版年 2024.8
ページ数 250, 5p
大きさ 22cm
価格 ¥9000
内容紹介 <歴史物語>作品の表現に<客観性>を求めることは極めて困難であり、その記述内容が正当であるという保証はない。「大鏡」と「栄花物語」を取り上げ、歴史物語が<物語>であることを改めて問う。
一般件名 大鏡 , 栄華物語
一般件名カナ オオカガミ,エイガ モノガタリ
一般件名典拠番号

530107100000000 , 530123100000000

分類:都立NDC10版 913.393
資料情報1 『歴史物語が物語であること』 辻 和良/著  武蔵野書院 2024.8(所蔵館:中央  請求記号:/913.39/5037/2024  資料コード:7118315874)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154651344

目次 閉じる

序章 「歴史」ではなく、「物語」であること
  一 「歴史」と「物語」
  二 「物語」への言及
  三 物語と事実
第一編 『大鏡』論
第一章 歴史を<カタル>-物語史の中の『大鏡』-
  一 世継のひとり語り
  二 語りの<場>-記者の眼
  三 語りの<場>-今
  四 <語り>と歴史
第二章 花山院の姿-『大鏡』の<カタル>方法-
  一 「内劣りの外めでた」
  二 花山院の<文化>的側面
  三 花山院の政治的側面
第三章 <道長隠し>、粟田殿道兼-『大鏡』の<カタル>方法-
  一 道兼の姿と【シ】子への情
  二 道兼と道綱、道隆、道長
  三 道兼一族
  四 <道長隠し>の方法
第四章 『大鏡』「兼通伝」を考える-「流布本系増補記事」の存在を契機として-
  一 『大鏡』、古本系と流布本系
  二 宇多紀の「流布本(八巻本)系増補記事」と雑々物語記事
  三 朱雀紀の「流布本(八巻本)系増補記事」と雑々物語記事
  四 「兼通伝」世継語りの様相
  五 侍語り(流布本系増補記事)の主題性
第五章 『大鏡』における兼家像-流布本からの視線-
  一 兼家への批判-問題の所在
  二 流布本増補記事からの解釈-兼家像と「怪異」
  三 相関する評価-兼通と兼家
  四 兼通/兼家-摂関の画期
第六章 侍語り「小一条院東宮退位事件」をめぐって-いわゆる『大鏡』の「批判性」、の主題論的理解-
  一 「批判性」論について
  二 東宮退位事件までの経緯-「小一条院東宮退位事件」の語り口
  三 小一条院と道長との対談-「小一条院東宮退位事件」の語り口
  四 「権力者」道長と小一条院
  五 「侍語り」の位相
第七章 『大鏡』は何を語っているか-時平と道真-
  一 時平と道真-創られる構図
  二 「道真怨霊」の祟りとは-「身代わり」時平
  三 『大鏡』の語る「時平/忠平」という対立構図
  四 『大鏡』の語る「忠平贔屓」の背景
  五 『大鏡』の語っていること
第二編 『栄花物語』論
第一章 『栄花物語』の理論-「情趣性」にもとづく物語-
  一 主題論的考察-「情趣性」を手掛かりに
  二 為平親王と安和事件との関係把握
  三 兼通の造型
  四 兼家の「別の顔」
第二章 『栄花物語』、固有の<歴史>語り-小一条院東宮退位をめぐる延子・顕光の恨み-
  一 小一条院敦明像-『栄花物語』と『大鏡』
  二 「恨み」の胚胎-小一条院東宮退位事件
  三 「恨み」の増幅
  四 遠景としての『大鏡』-物語表現史
第三章 『栄花物語』の「彰子」像-<ミウチ>に囲繞される彰子-
  一 称賛される「彰子」像
  二 敦康親王、立坊問題についての『栄花物語』の叙述-彰子の「美徳」
  三 伊周側への彰子の対応
  四 彰子の役割と「ミウチ」
  五 新たな彰子像に向けて
第四章 道長の眼
  一 権力者道隆
  二 高二位及び伊周兄弟
  三 道兼像から見えること
  四 道兼女及び伊周女の女房出仕-道長の姿
第五章 「宮の君」形象の空白と転位-『源氏物語』と『栄花物語』-
  一 はじめに
  二 語られず、見えなくされる「宮の君」像
  三 薫の<歪み>と「宮の君」像
  四 式部卿宮の姫の「出仕」-『栄花物語』の姫たち
終章 付、初出一覧