資料詳細

目次

序章 愛の歴史をどう書くか

  1 ペットと近代

  2 表象・メディア・感情史

  3 猫と啓蒙

  4 四つの感情文化

  5 全体を見る猫

第Ⅰ部 「野蛮」の発明

第1章 「猫の大虐殺」を読みなおす

  はじめに

  1 民衆文化の猫

  2 「民衆」とは誰か

  3 失われた猫を求めて

  おわりに

第2章 資源としての猫

  はじめに

  1 猫の飼育

  2 猫の販売

  3 猫の食用

  おわりに

第3章 猫と医療のフランス革命

  はじめに

  1 薬としての猫

  2 薬剤師の誕生

  3 猫医学の黎明

  おわりに

第Ⅱ部 愛好家の目覚め

第4章 貴族社会のセレブ猫

  はじめに

  1 みやびな時代

  2 「デュピュイ嬢の猫」

  3 デズリエール夫人とグリゼット

  4 レディギエール夫人とメニーヌ

  おわりに

第5章 猫の歴史家モンクリフ

  はじめに

  1 立身出世の宮廷人

  2 ジャンルとジェンダーの攪乱

  3 啓蒙された感情

  4 猫愛好家の共同体

  おわりに

第Ⅲ部 表象による馴致

第6章 博物学者の猫論争

  はじめに

  1 デカルトの衝撃

  2 人家に潜む野獣

  3 文明と野蛮の鑑

  4 「恩義の支配」

  おわりに

第7章 長靴を脱いだ猫

  はじめに

  1 古代の遺産と民間伝承

  2 猫の脱魔術化

  3 自然界から人間界へ

  おわりに

第8章 優雅なふれあい

  はじめに

  1 視覚から触覚へ

  2 いじめの終わり

  3家族の一員

  おわりに

第Ⅳ部 感情のかたどり

第9章 愛猫通信

  はじめに

  1 書簡とその役割

  2 たとえひとが嗤うとも

  3 道化師の悲しみ

  4 思い出のロロ

  おわりに

第10章 大学街の猫我判

  はじめに

  1 事件のあらまし

  2 証人のまなざし

  3 趣意書の応酬

  4 リベンジ文学

  おわりに

終章 猫の歴史を考える

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