目次

序説 無住と遁世僧の伝承世界

第一部 無住の伝承世界

第一章 無住と北条政権

  はじめに

  一 無住の出自と「芳心アル人事」

  二 北条政権と徳目

  三 泰時説話と徳目

  四 泰時・景盛・行勇

  おわりに

第二章 無住と武家新制

  はじめに

  一 将軍上洛中止説話と武家新制

  二 北条泰時の撫民説話

  三 堂塔建立説話と撫民

  四 伊勢神宮と撫民

  五 北条時頼と武家倫理

  六 無住と武家新制

  おわりに

第三章 無住と実朝伝説

  はじめに

  一 為政者としての実朝像

  二 信仰者としての実朝像

  三 信仰者と為政者の相克する実朝像

  おわりに

第四章 無住と金剛王院僧正実賢

  はじめに

  一 山中の老僧の物語

  二 「知法」「智者」「法愛」の人

  三 仁和寺御室との車立相論

  四 大円房良胤

  五 常観房慶円

  六 受法用心集と実賢

  七 実賢と遁世僧

  おわりに

第五章 無住と遁世僧説話

  はじめに

  一 行仙房と高野聖

  二 無住と高野聖

  三 遁世僧説話と無住

  四 遁世僧の官僧への視線

  おわりに

第六章 無住の律学と説話

  はじめに

  一 「百喩経」の説話

  二 僧護説話

  三 房戒説話

  四 大象の夢説話

  五 堅誓師子説話

  六 虚受信施の説話

  七 呪願の説話

  八 鐘の説話

第七章 無住の三学と説話

  はじめに

  一 無住の律学と三学兼備

  二 無住の三学志向と延寿

  三 『沙石集』と『宗鏡録』

  おわりに

第八章 無住と『宗鏡録』

  はじめに

  一 嫉妬の心無き人の物語

  二 山中の老僧の物語

  おわりに

第九章 無住の経文解釈と説話

  はじめに

  一 無住と法華経

  二 無住の経文への姿勢

  三 無住の法華講讃

  四 無住の経文解釈

  おわりに

第十章 無住と南宋代成立典籍

  はじめに

  一 褝林宝訓

  二 智覚禅師伝

  三 法華経顕応録(一)

  四 法華経顕応録(二)

  五 無住と持経者伝

  六 大蔵一覧集

  七 大慧普覚褝師語録

  八 如々居士語録

第二部 通世僧の伝承世界

第一章 『閑居友』における律

  はじめに

  一 節食説話と『四分律行事鈔』

  二 不浄観説話と『四分律行事鈔』

  三 真如親王説話と『四分律行事鈔』

  おわりに

第二章 『三国伝記』と神律僧

  はじめに

  一 『三国伝記』と『首楞厳義疏注経』

  二 『三国伝記』における夢窓関係説話

  三 『三国伝記』と禅律僧

  四 『三国伝記』と「行」への志向

  おわりに

第三章 説教から説経へ

  はじめに

  一 叡尊の説教(一)

  二 叡尊の説教(二)

  三 叡尊の説教(三)

  四 無住の説教

  おわりに

第四章 遁世僧の死生観

  はじめに

  一 往生という行為

  二 往生への不安

  三 地獄と基層信仰

  四 亡魂の供養

  おわりに

第三部 武士と遁世僧の伝承世界

第一章 実朝伝説と聖徳太子

  はじめに

  一 実朝と舎利信仰

  二 実朝と栄西・行勇

  三 為政者としての実朝

  四 実朝と聖徳太子

  五 編纂者の意識

  おわりに

第二章 『吾妻鏡』における観音・補陀落伝承

  はじめに

  一 頼朝の観音伝承

  二 正観音縁起

  三 智定房の補陀落渡海伝承

  四 泰時伝説

  五 頼朝と泰時を結ぶ

  おわりに

第三章 『吾妻鏡』における頼家狩猟伝承

  はじめに

  一 頼家の狩猟伝承(一)

  二 頼家の狩猟伝承(二)

  三 北条泰時と頼家の対比

  四 北条経時と時頼の対比

  おわりに

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