石田 光規/著 -- 筑摩書房 -- 2025.8 --

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所蔵館 所蔵場所 資料区分 請求記号 資料コード 所蔵状態 資料の利用
配架日 協力貸出 利用状況 返却予定日 資料取扱 予約数 付録注記 備考
多摩 青少年エリア 青少年図書 /361.4/7138/2025 7119498330 Digital BookShelf
2025/09/17 不可 展示使用中 2025/12/04 0

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ISBN 4-480-68530-8
ISBN13桁 978-4-480-68530-8
タイトル 自己決定の落とし穴
タイトルカナ ジコ ケッテイ ノ オトシアナ
著者名 石田 光規 /著
著者名典拠番号

110004824660000

出版地 東京
出版者 筑摩書房
出版者カナ チクマ ショボウ
出版年 2025.8
ページ数 202p
大きさ 18cm
シリーズ名 ちくまプリマー新書
シリーズ名のルビ等 チクマ プリマー シンショ
シリーズ番号 499
シリーズ番号読み 499
価格 ¥900
内容紹介 自分のことは自分で決める。本来善しとされるはずなのに、どこか疲れるのはなぜ? 他人の決めたことには、どこまで踏み込んでいい? 「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。
書誌・年譜・年表 文献:p195~198
学習件名 心理学,社会,責任,自律
学習件名カナ シンリガク,シャカイ,セキニン,ジリツ
一般件名 意思決定
一般件名カナ イシ ケッテイ
一般件名典拠番号

510489400000000

分類:都立NDC10版 361.4
テキストの言語 日本語  
書評掲載紙 日本経済新聞  2025/08/23   
資料情報1 『自己決定の落とし穴』(ちくまプリマー新書 499) 石田 光規/著  筑摩書房 2025.8(所蔵館:多摩  請求記号:/361.4/7138/2025  資料コード:7119498330)
URL https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?lang=ja&bibid=1154853211

目次 閉じる

はじめに
第一章 自分で決めることに息苦しさを感じてしまう
  1 自分で決めることを求められる時代
  集団の時代から個人の時代へ/物的な豊かさと決定/個人を尊重する思想と決定/個人化した社会と自分で決定する時代/自分で決める社会の重圧
  2 私たちは好きなように決められるのか
  自分で決められる範囲/求められる倫理的・理性的な自己
  3 私たちはほんとうに決めているのか
  自己決定と責任の関わり/責任ある主体という考え方/自分で決めることの外部性
  4 責任とはいったい何なのか
  意志決定の裏側にあるはたらき/同じ意志決定を行っても同じ結果になるわけではない/社会における責任の役割/自己決定・自己責任の厳しい社会/ここまでのまとめ
第二章 決定に対する責任の所在
  1 私たちの決定を左右する責任
  思わぬバッシング/自己決定のふたつの側面/責任に左右される決定
  2 責任の強化による決定の抑制
  お酒を飲むことの責任/世論と法律をつうじた責任の強化
  3 個々人の決定と集団が課す責任のせめぎ合い
  イラク人質事件の概要/ふたつの議論/シゲルさんの話と人質事件との違い/集団の決定と個人の決定/集団の決定・責任が個人の決定を圧迫する社会/集団の決定の正しさという問題/個人と集団の決定の重み
  4 親密な関係における決定と責任
  恋愛についての新しい感覚/男女関係と決定・責任/責任を作りだし自己決定を阻む人たち/結局、どうすればよいのか
  5 男女関係のこれから:決定と責任の論理を超えて
第三章 決定を回避する私たち
  1 自己決定の範囲を広げる物的な豊かさ
  フミオさんの不満/豊かになったから決められる
  2 モノやサービスのイメージを消費する生活
  機能的消費と記号的消費/記号的消費の時代
  3 記号化され、見定められる日常生活
  豊かな文化と「見定め」の発生/企業により割り振られる記号
  4 見定められるリスクの回避
  安心できる自己決定/やりたいことより迷惑が気になる/人の目を気にする私たち/リスクを回避するさまざまな手段/「エビデンスを示してください」
  5 合理的に決定をする私たち
第四章 自分で決めたことに追いかけられる私たち
  1 楽しかったはずなのに苦しくなってしまう
  楽しめなくなった推し活/決めたことが重荷になる/趣味を楽しめなくなった/自分らしさという檻
  2 進路選択という檻
  人生のパイプライン・システム/上位のパイプは転落を恐れ、下位のパイプは上位を無関係と考える/漏れの目立つようになったパイプラインと自己決定/下位のパイプに蔓延するあきらめ
  3 タワマン文学から読み解く、決めたことにこだわる息苦しさ
  勝者の記号を追いかけるタワマン文学/タワマン文学とパイプラインの親和性/登場人物と構成/タワマン生活を望んださやかと綾子/自己肯定の裏側にほの見える苦悩/満たされないタワマン生活/それでも選ばれるタワマン生活
  4 離脱しにくい自己決定
  自分で決めたことの息苦しさ/硬直的になりやすい個々人の決定を尊重する社会
第五章 決めたことへの介入は「余計なお世話」?
  1 自分で決めたことなのだから放っておいてほしい
  お節介の難しさ/人の決定には口を挟まない/キャンセル界隈
  2 社会現象になった孤独・孤立
  孤独・孤立という視点/つながりを選び一人になりやすくなった社会/イヤなつながりからの離脱と孤独・孤立の不安/孤独・孤立は問題なのか/孤独感の強い人、孤立する人の実際
  3 一人になる決定を尊重するか、孤独・孤立を問題視するか
  孤独・孤立と自己決定のせめぎあい/難しい予防的な対策/自己決定と向き合う孤独・孤立対策
  4 孤独・孤立と自己決定(1):孤立を自己決定と見なすことによる排除
  私たちは一人で生きていくことを決めているのか/孤立を決定として解釈する危うさ/結果としての排除の見落とし
  5 孤独・孤立と自己決定(2):介入についての考え方
第六章 緩やかに決められる社会へ
  1 発生する問題(1):社会の過剰な反応
  ここまでを振り返って/責任の体系による統制/自由になるほどに整備される経路
  2 発生する問題(2):個人の過剰な反応
  個々人の決定に立ち入らない/肥大化する自分/責任概念の転換/自己決定の社会を振り返る
  3 自己決定を捉え直す
  それでも自己決定を尊重する/「イマジナリーな領域」という視点/「自己責任」から「弱い責任」へ/「硬質な自己決定」から「緩やかな自己決定」へ
  4 緩やかな自己決定ができる社会へ
  「弱い個人」が決定する社会/相手の決定の背景に思いを馳せられる社会/個の分断ではなくつながりの再生へ
参考文献一覧
あとがき