調査・質問内容

質問番号 0010005604
状態 受付済
質問日 2021/06/06

YouTube等の動画配信サービスをはじめとしたインターネット上で提供されるコンテンツサービス(映像、音楽、電子書籍・雑誌等)で、利用者が無料で閲覧できるものについて、事業者がどのように収益を上げているのか知りたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済
公開日 2021/08/26
関連質問番号

都立図書館蔵書検索や論文記事を検索できるオンラインデータベース等で、<無料コンテンツサービス><コンテンツビジネス><動画配信><電子書籍><音楽配信><インターネット配信><インターネット広告><収益>等のキーワードを組み合わせて検索し、該当した資料を以下に紹介する。

【コンテンツビジネスに関する資料】
資料1
p.20-22「1.2.5 動画配信ビジネスの構造」(第1章 国内の動画配信ビジネスの最新動向と展望 1.2 動画配信ビジネスの定義と配信サービスの経緯)
「収益モデル」の項目に、動画配信のビジネスモデルは広告収入による無料モデル、コンテンツ課金による有料モデルの2つに区分されるとし、「無料モデルの場合、動画内に挿入する動画広告や動画と併せて表示するバナー広告などで収益を得る(後略)」とある。
無料モデル、有料モデル、定額モデルの特徴がまとめられた一覧表もある。
また、「第4章 動画配信サービスの利用者の利用実態」には、p.220-268「4.2 有料動画・無料動画・動画共有サービスの利用概況」や、p.290-296「4.5 無料動画配信サービスの利用状況」等の分析も掲載されている。

資料2
p.10-17「第1章 特集:動画の時代へ 1.動画の時代-ネット配信は放送、映画、パッケージを超えるか」
「市場伸長の要因とユーザーの実情」(p.11-13)に、「図表1-1-2 ネットワークユーザーのビジネスモデル」が載っており、ビジネスモデルごとに動画、音楽、ゲームソフト等の区分、サービス例が一覧にまとまっている。
図表の「※1」に「フリーミアムモデルはコンテンツやサービスの対価は無料とし、付加価値部分への課金で回収していくモデルであり、オンラインゲームのアイテム課金やクックパッドのプレミアム会員サービスがこれに該当する。」とある。
「ネット動画配信のユーザー・ポテンシャル」(p.13-14)に、「図表1-1-6 動画配信サービスの分類」が載っており、「配信形態」「課金形態※1」「無料(AVOD)※1 主なサービス」等が一覧にまとまっている。「※1 課金形態」の中に、「無料(広告付動画):AVOD(Advertising Video On Demand)。広告付の動画を無料で視聴できるサービス形態。」という説明がある。

資料3
マンガに特化した資料だが、p.83-113「第2章 マネタイズ手法の多様化」で、特定のマンガアプリを例として、コミックス販売や利用者からの課金以外の収益源(具体的には、アプリ内の広告、作品のグッズ販売、ゲームアプリ展開)について詳しく解説している。

資料4
YouTubeに特化した資料だが、p.207-234「Chapter06 YouTubeの広告とアクセス解析の使い方を理解しよう」で、広告で収益を得る仕組みや広告の形式、広告を収益化するにあたっての実際の手順や解析方法などを解説している。

【インターネット広告に関する資料】
資料5
p.112-174「第3章 ネット広告の種類と仕組み」やp.175-200「第4章 スマホ広告とSNS広告の種類と仕組み」で、バナー広告・リッチメディア広告・動画広告・コンテンツ連動型広告・リワード広告・アプリ内広告等の各種広告について、特徴や課金方法等を解説している。
また、p.201-245「第5章 ネット広告出稿の流れと効果測定」では、実際にネット広告を出す方法や、アトリビューションを始めとするネット広告の効果測定手法を紹介している。

資料6
p.34-38「スマホで発信する無料サービス SNSを発信してあなたのファンをつくろう!」(藤村正宏)
「無料で使ってもらい情報を収集」「試食のような無料サービス」「個人商店での無料活用」「情報を発信してセールに集客」「情報を発信してイベントが成功」等の見出し記事で、集客に成功した例が載っている。

調査した主なデータベース等は次のとおり。最終検索日は2021年7月5日である。

【調査データベース等】
・「MAGAZINEPLUS(マガジンプラス)」(日外アソシエーツ)
・「日経テレコン」(日本経済新聞社)
・「CiNii Articles」(国立情報学研究所)(https://ci.nii.ac.jp/)

参考文献

タイトル 注記
【資料1】動画配信ビジネス調査報告書 2020 / インプレス / 2020.7 <D/007.3/6120/2020> p.20-22, p.220-268, p.290-296
【資料2】デジタルコンテンツ白書 (2019) / 経済産業省商務情報政策局監修 / デジタルコンテンツ協会 <D/007.3/5131/2019> p.10-17
【資料3】マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの? マンガアプリ以降のマンガビジネス大転換時代 / 飯田一史著 / 星海社 / 2018.7(星海社新書) <726.1/6103/2018> p.83-113
【資料4】YouTube完全マニュアル ビジネスにも役立つ! / 桑名由美著 / 秀和システム / 2020.7 / 第2版 <547.4/7617/2020> p.207-234
【資料5】最新ネット広告の基本と仕組みがすべてわかる本 広告配信を支えるIT技術入門 / 佐藤 和明著 / 秀和システム / 2019.4(図解入門ビジネス) <674.6/5171/2019> p.112-174, p.175-200, p.201-245
【資料6】雑誌:『商業界』72巻6号通巻892号 (2019年6月) 商業界 p.34-38

転記用URL

https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010005604&lang=ja

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