新型コロナウイルス感染症がテーマの小説が読みたい。海外の話でもいい。

都立図書館蔵書検索をキーワード＜コロナ＞＜パンデミック＞等と小説の分類を組み合わせて検索すると、新型コロナウイルス感染症に関わる小説を調査できる。
蔵書検索の「分類」の項目に、近現代日本文学であれば＜9136＞、近現代英米文学であれば＜9337＞を入力して検索する。その他の文学も「分類選択」から選択できる。
例えば、キーワード＜新型コロナ＞と分類＜9136＞を組み合わせて検索すると、以下のような資料がヒットする。

資料1　『コロナ漂流録』（[田口・白鳥シリーズ]）
『チーム・バチスタの栄光』を原点とするシリーズのうち、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』に続く「コロナ三部作」の完結作。
2022年の新型コロナウイルス感染症流行や日本で起きた出来事を題材に、大学病院を舞台とした小説。

資料2　『レッドゾーン』
2020年2月から2022年春までの新型コロナウイルス感染症流行の中の医療現場を舞台とした小説。

また、キーワード＜coronavirus＞と分類＜9337＞を組み合わせて検索すると、以下のような資料がヒットする。
資料3　『Panpocalypse : pansexual + pandemic + apocalypse = panpocalypse』
2020年夏、新型コロナウイルス感染症流行により封鎖されたニューヨークを舞台とした小説。

参考として、新型コロナウイルス感染症がテーマの小説の探し方を紹介する。
情報1　「「コロナ時代」ブックリスト」（東京都立図書館）2023年6月23日更新
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/health_medical/covid19booklist/index.html
一番下の「文学」の部分に、新型コロナウイルス感染症やそれに伴う社会の変化を題材にした文学のリストがある。ただし、小説以外に、エッセイや詩歌も含むため、内容はそれぞれをクリックして確認する必要がある。

情報2　「レファレンス協同データベース　コロナ禍をテーマにした小説はないか。（後略）」（国立国会図書館）
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000308936
福島県立図書館のレファレンス事例。2021年8月に調査したもので、資料3点（うち、シリーズ1点）が紹介されている。

情報3　「Books 出版書誌データベース」（日本出版インフラセンター）
https://www.books.or.jp/
日本で発行された紙の書籍・電子書籍を検索できる。
例えば、キーワード＜コロナ　小説＞で検索し、「ジャンルの絞り込み」で「文芸・人文」や「文庫・新書」を選択すると、多数の書籍がヒットする。

資料4　『文藝年鑑』 （2022）
p.7-164「概観二〇二一年」のうち、p.8-15「文学二〇二一年」（伊藤氏貴）、p.37-39「SF」（牧眞司）、p.65-69「海外文学二〇二一年」（鴻巣友季子）等にて、新型コロナウイルス感染症やそれに伴う社会の変化を題材にした小説を紹介している。
毎年刊行されるため、他の年も参照すると、さらに見出せるかもしれない。

資料5　雑誌『文芸』60巻 3号 （2021年秋）
p.328-339「特別論考 コロナ禍文学概観」（木村朗子）
2020年から2021年夏までの新型コロナウイルス感染症やそれに伴う社会の変化を題材にしたエッセイ、小説、詩歌を紹介している。

以上、インターネット情報等の最終検索日及び最終アクセス日は2024年7月18日。