事例詳細
調査・質問内容
質問番号 | 0010009097 |
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状態 | 受付済 |
質問日 | 2025/08/07 |
1964年の東京オリンピックで使用されたピクトグラムのうち、「施設シンボル」全種類が載っている資料はありますか。
図書館からの回答
回答状態 | 公開済 |
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公開日 | 2025/09/30 |
関連質問番号 |
都立図書館蔵書検索及び末尾に記載のデータベース類をキーワード<オリンピック><東京><勝見勝><1964><デザイン><施設シンボル><ピクトグラム>等で検索し、ヒットした資料・情報を確認しました。
なお、資料のうち、「国立国会図書館デジタルコレクション」にて閲覧可能な資料は公開区分とURL、該当箇所のコマ番号を記載しています。
国立国会図書館デジタルコレクションの概要は、以下のページをご確認ください。
https://dl.ndl.go.jp/intro
資料1 『東京オリンピック1964デザインプロジェクト』
p.88-98に当大会におけるデザインマニュアル『デザイン・ガイド・シート』について記載があり、p.88に「『デザイン・ガイド・シート』には、五輪マークや東京大会のシンボルマーク、会場名、競技シンボル、施設シンボルのほか、歓迎装飾として使用する提灯や幔幕などのデザイン案も収録されている。(中略)『デザイン・ガイド・シート』の中身は綴じられておらず、シートが33枚、二つ折りのシートが8枚の計41枚で構成されている。」とあります。
p.93-94に『デザイン・ガイド・シート』収録の施設シンボルについてのシートの一部が掲載されています。p.93のシートには、39種類の名称と、うち4種類の図が掲載されています。p.94のシートには9種類の図が掲載されています。
また、p.95には35種類の施設シンボルの図が掲載されており、キャプションには「オリンピック東京大会組織委員会デザイン室 施設シンボル 1964」とあります。p.93、94のシンボルと同じデザインのものも一部あります。
資料2 『デザインガイドシート』
資料1の記述によると計41枚のシートからなる資料とありますが、当館で所蔵している資料を確認したところ計36枚、また目次にも「施設シンボル」の項目はなく、収録されている図を確認しても施設シンボルは掲載されていませんでした。
また内容の確認はできていませんが、他に『デザインガイドシート』を所蔵している機関が2箇所見つかりました。
・日本体育大学図書館
『デザインガイドシート』オリンピック東京大会組織委員会・ 勝見勝/著 オリンピック東京大会組織委員会 [1964](請求記号:780.69/O59-S/V.18)
形態には41枚と記載があります。
https://opac.nittai.ac.jp/scripts/mgwms32.dll
・江戸東京博物館図書館
『デザイン・ガイド・シート』オリンピック東京大会組織委員会/編 オリンピック東京大会組織委員会 1964年(請求記号:C36/7806/L0012)
形態に関する記載はありません。
https://edo-tokyo-museum-lib.opac.jp/cgi-bin/detail.cgi?Tcode=132132&Sryparam=001&Backpage=..%2Fresprint_d%2F2025%2F8%2F9%2F20210_001_001&Rp_kind=freeword&Prtype=
情報1 『Art in education 27(4)』教育美術振興会 1966.4 (国立国会図書館請求記号:Z7-141、都立図書館所蔵なし)
p.29-35「VISION’65に出席して <国際シンボルの問題>」(勝見勝)
大会のアート・ディレクターによる講演を加筆した資料です。
p.30-31に「施設シンボル」39種類が掲載されています。またp.31に「施設関係のシンボルを約40種つくって使ってみました」との記述があります。
(国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館内/図書館・個人送信限定 https://dl.ndl.go.jp/pid/6043963 該当のコマ番号:17)
資料3 『オリンピックデザイン全史 1』(1896~1984)
p.430-431に「案内ピクトグラム」として35種類の図が掲載されています。
なお、p.428に「しかし1964年の東京では、まだピクトグラムという言葉は使われておらず、シルエット・シンボルと呼ばれていた」との記述があります。
資料4 『ピクトグラム(絵文字)デザイン』
p.397に「東京オリンピック・施設シンボル」に36種類の図の記載があります。
(国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館内/図書館・個人送信限定公開:https://dl.ndl.go.jp/pid/12705046 該当箇所のコマ番号:201)
資料5 『デザイン概論』
p.169に「東京オリンピック(1964)施設シンボル」として38種類の図が掲載されています。
(国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館内/図書館・個人送信限定公開:https://dl.ndl.go.jp/pid/12705010 該当箇所のコマ番号:88)
資料6 『東京オリンピック1964・2016』
p.50-58「オリンピック東京大会の大会のデザイン計画」(道吉剛)のp.56-57に「デザイン ガイド シート」について記載があります。「デザイン ガイド シート パッケージ(41シートを収納)」といったパッケージデザインや収録枚数の情報のほか、施設シンボル8種類を掲載するシートが紹介されており、キャプションには「施設シンボル(39種類)」とあります。
資料7 『Tokyo Olympics official souvenir 1964』
p.138-143「科学と造形のオリンピック コミュニケーション・デザイン」のp.142に「施設のシンボルマーク」として24種類の図が掲載されています。
また、p.143には「そのほか、大会にはさまざまな言語を話す選手が集まるため、シンボルによる視覚言語を重要視して、20の競技シンボルマーク、40の施設シンボルマークを作るなど、国際的な催し物にふさわしいデザイン上の配慮が施された」とあります。
(国立国会図書館デジタルコレクション 国立国会図書館内/図書館・個人送信限定公開 https://dl.ndl.go.jp/pid/2504154 該当箇所のコマ番号:160-161)
【調査に使用したデータベース類】(*印のついているものは、都立図書館で契約しているオンラインデータベースです。)
・国立国会図書館サーチ(国立国会図書館)https://ndlsearch.ndl.go.jp/
・国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館)https://dl.ndl.go.jp/
・リサーチ・ナビ(国立国会図書館)https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi
・レファレンス協同データベース(国立国会図書館)https://crd.ndl.go.jp/reference/
・Google(Google)https://www.google.co.jp/
・Googleブックス(Google)https://books.google.co.jp/
・CiNii Research(国立情報学研究所)https://cir.nii.ac.jp/
・朝日新聞クロスサーチ(朝日新聞社)*
・ヨミダス(読売新聞社)*
・毎索(毎日新聞社)*
・雑誌記事索引集成データベース ざっさくプラス(皓星社)*
・MAGAZINEPLUS(マガジンプラス)(日外アソシエーツ)*
・Web OYA‐bunko 公立図書館版(大宅壮一文庫)*
以上、インターネット情報の最終検索日及び最終アクセス日は2025年8月8日。
参考文献のうち、資料1~3、6、7は都立中央図書館所蔵資料、資料4、5は都立多摩図書館所蔵資料です。
参考文献
転記用URL
https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010009097&lang=ja1/1