調査・質問内容

質問番号 0010009828
状態 受付済
質問日 2025/02/28

「TOKYOアーカイブ」に画像が掲載されている『善光寺本堂平面図』(請求記号:木60-3-1)について、いつ頃作成された図なのか知りたい。
「TOKYOアーカイブ」掲載画像のURL:
https://archive.library.metro.tokyo.lg.jp/da/detail?tilcod=0000000016-00046619

図書館からの回答

回答状態 公開済
公開日 2026/09/02
関連質問番号

資料1『善光寺本堂平面図』(内題「信州善光寺本堂木口三百分一之図」)の作成年代について、現物には年代の記載はありません。
調査の結果、資料1の作成年代について言及した資料は見出せませんでしたが、東京都立中央図書館ほかで所蔵する、年代が特定された複数の善光寺本堂平面図を掲載した資料がありましたので、参考にご紹介します。

善光寺本堂の図面について、善光寺本堂は国宝に指定されており、その保存修理工事報告書に図面に関する情報が載っている可能性があると考え、資料2『国宝善光寺本堂保存修理工事報告書』を確認しました。
p.10-11「第一章 総説 第二節 本堂の建築について 第二項 宝永再建工事の経過」のp.10に、宝永期の工事における設計図について、①東京国立博物館蔵、②善光寺大勧進蔵、③「木口三百分之一図」(甲良家旧蔵、東京都立中央図書館蔵)の三種が現存するとあります。
またp.10-11には、「①と②は、工事終了後に善光寺に奉納されたものの写しと考えられる。③は内容からみて、工事用のもので、甲良家で設計のある段階でつくられたものと考えられ、左右の仏像の名称や、内々陣周囲の形式などに、①②と相違する点がある。」とあります。

③「木口三百分之一図」は、資料2p.170-181「第五章 史料 第一節 善光寺如来堂の古図について」のp.170-179によると、東京都立中央図書館所蔵の資料3『信州善光寺如来御堂図三十分一割』内左上に描かれている平面図です。
資料3は善光寺本堂の建地割図(断面図と立面図)と平面図が描かれた図面です。
p.170-179には、資料3の全体写真と、部分拡大写真が掲載されています。
平面図の部分拡大写真を見ると、図面の横に、「木口三百分一之図」と見えます。
資料3の作成年代について、現物を確認したところ、台紙裏側に貼付された紙片に「寶永四丁亥年仲秋日 甲良豊前入道宋賀扣」と見えます。
資料3「木口三百分一之図」と資料1を見比べますと、おおむね同形式の平面図ですが、資料3には屋根伏図が添書され、柱の数や書き込み等に差異が見られます。
このほか、p.180-181には、上記①、②の設計図の写真も掲載されています。
また、以下のページに本堂平面図の掲載がありました。
p.117「第四章 調査事項 第一節 本堂の技法調査 第三項 平面計画について」には、宝永4年の本堂建立時の平面計画寸法及び枝割の図が掲載されています。
巻末には、平成元年にかけての工事中に作製された記録保存図である図面1「竣工実測平面図」、大正15年に作製された記録保存図である図面15「大正本堂平面図」が掲載されています。

資料3をご覧になりたい場合は、東京都立中央図書館特別文庫室にて閲覧することができます。

以上、インターネット情報の最終確認日は2026年7月8日です。

参考文献

タイトル 注記
【資料1】善光寺本堂平面図(佛寺Ⅰ清敬) </木060/3/1>
【資料2】国宝善光寺本堂保存修理工事報告書 / 文化財建造物保存技術協会/編 / 善光寺 / 1990.3 <D/5215/3019/90> p.10-11,117,170-181,巻末図面
【資料3】信州善光寺如来御堂図三十分一割 / 甲良豊前入道宗賀扣 / 1707年 </東D3567/D1/>

転記用URL

https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010009828&lang=ja

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