調査・質問内容

質問番号 0010000290
状態 受付済
質問日 2012/01/12

画数が最多の漢字を知りたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済
公開日 2018/01/27
関連質問番号

『大漢和辞典』の「総画索引」(資料1)p.170には、64画の字が2文字掲載されており、資料2、3に導かれる。
・(龍を4つ並べた字)テツ・テチ 多言、言葉が多い。(資料2 p.462)
・(興を4つ並べた字)セイ 義未詳。(資料3 p.1151)

しかし、資料4の「第一章 日本の漢字の現在 第一節 字体・画数・筆順から見た漢字の現在」の中のp.26-28に「六十四画以上の字」という小見出しのところには、「「雲」を「品」字様に三つ、その下に「龍」を同じく三つ重ねて八十四画に達するという、「幽霊漢字」とおぼしい「国字」」と記載がある。(p.28)。

さらに、資料4の「第一章 日本の漢字の現在 第二節 表記・当て字・俗解から見た漢字の現在」の「幽霊文字からキョンシー文字へ?」の小見出し(p.41-43)に上記p.28の詳しい解説として「画数の最も多い漢字として、八十四画の字がある、といわれる」という記述に続けて、以下のような内容が書かれている。
・上段に雲・中段に雲龍雲・下段に龍龍。
・読み方は「だいと」「おとど」として転載する辞書も現れている。
・二字からなる人名が一字として認識され、伝えられたのではないか。
・2010年から千葉県松戸市の北松戸駅前で「おとど」と読むラーメン屋の店名として使われている。

資料4の著者による資料5のp.135「おとど」及びp.433「たいと」の見出しの元に、この漢字が掲載されている。「おとど」の方には「[姓]「たいと」「だいと」「おとど」。姓にあったというが、確認されず。雲と龍が組み合わされた字で84画ある。元は(中略)2字か。」「たいと」の方にも「(前略)本来苗字などではなく、「タイ」と読む「雲」3つからなる漢字と、「トウ」と読む「龍」3つからなる漢字2字で「たいとう」と読む人の仮の名だったのではないか。(後略)」とある。

参考文献

タイトル 注記
【資料1】大漢和辞典 索引/ 諸橋轍次/著/大修館書店 , 1990.4 <R/8132/61/13C> p.170 修訂第2版
【資料2】大漢和辞典 巻9/ 諸橋轍次/著/大修館書店 ,1989.12 <R/8132/61/9C> p.462 修訂第2版
【資料3】大漢和辞典 巻12 諸橋 轍次/著 / 大修館書店 / 1989.12 <R/8132/61/12C> p.1151 修訂第2版
【資料4】漢字の現在 リアルな文字生活と日本語/ 笹原 宏之/著 / 三省堂 , 2011.9<811.2/5098/2011> p.26-28, p.41-43
【資料5】当て字・当て読み漢字表現辞典/笹原 宏之/編 /三省堂 , 2010.11<R/811.2/5088/2010> p.135 p.433

転記用URL

https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/reference/search-detail.do?qesid=0010000290&lang=ja

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